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しながら紹介された。また、これらの国を追うように、マレーシア、インドネシア、フィリピン、インド、中国などでも、在宅ホスピスケアの実践や施設内ケアの提供が進んでいること、さらにタイやベトナムなど、その他のアジアの国々でもホスピスケアヘの関心が高まっている様子を力強く報告された。
ライフ・プランニング・センターでは,1995年、アジア太平洋地域の7カ国からホスピスケアを実践している各国の代表者を招聘して、「第1回国際ホスピスフォーラム」を開催した。そして、1997年2月には、9カ国から11人の代表者を招聘し、アジア太平洋地域ホスピスネットワークミーティングと第2回国際フォーラムを企画している。今回の学会参加は、そのミーティングの準備のために各国代表者と会い、東京での会議の進め方について検討することも大きな目的であった。
参加者との意見交換を通して、告知の問題、家族関係、チームのあり方など、同じアジアの国として共通する課題も多々あることを再発見した。西欧で誕生したホスピス緩和ケアをアジアの国々にどのように根づかせていくか、互いに情報交換しながら協力関係を樹立することはたいへん重要であり、意義あるものと思う。今後のネットワークづくりに積極的に参与していきたいと考えている。

 

 

 

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